About David Ogilvyデイヴィット・オグルヴィについて

現在、日本でも広く使われ、マーケティング戦略には欠かせない「ブランド」という言葉。この言葉を、今日のような意味で最初に使ったのは、オグルヴィの創始者、デイヴィッド・オグルヴィでした。
デイヴィッドが自身の広告会社、オグルヴィ・アンド・メイザーを立ち上げたのは、1948年のことです。以来、オグルヴィは、独自のブランディング・ノウハウとクリエイティブの力をいかし、世界中で数多くの実績を上げてきました。

異色の職歴と、才気とユーモアにあふれ、常に現実に即し、断固として権威に屈しない人柄で、卓越したビジネスリーダーとなったデイヴィッドは数々の名言、名フレーズを残しています。その中に次のような言葉があります。

我々は売る。
そうでなければ存在する価値がない。
(We Sell, or else)

彼の広告に対する姿勢を分かりやすく表した言葉です。美しい作品をつくるのではなく、クライアントに利益をもたらすことが広告人の仕事だと公言し、彼は多くの実績とクライアントの信頼を勝ち取りました。

デイヴィットは、広告のスタイルそのものの変革者でもありました。それまでのアメリカの広告では「ハード・セル」、つまり、商品のセリング・ポイントをひたすら消費者にアピールするという方法が主流でした。それに対し、自身コピーライターだったデイヴィッドは、広告の雰囲気や色、コピー、ユーモア、エモーション、そして何よりもアイデアにこだわりました。クリエイティビティを重視したその「ソフト・セル」の方法論によって、広告は一歩前進することになりました。それが、デイヴィッドが「近代広告の父」と呼ばれる由縁です。

また、広告の天才にして偉大なる経営者であったデイヴィッドは、彼が広告会社の長として成功するか否かは、素晴らしい広告キャンペーンを作りだせる人材を探し出せるかという一事にかかっていると明言し、またスタッフにはどのような行動を重んじるかについて次の様に述べています。

  • ― 私は一生懸命働き、困難に耐える人間を尊敬する。
  • ― 私は心から楽しんで働く人を尊敬する。
  • ― 私は自信に満ちたプロフェッショナル、自ら仕事を完璧に行う職人を尊敬する。
  • ― 私は上司にへつらうご機嫌とりを軽蔑する。
  • ― 私は部下を育てる人を尊敬する。
  • ― 私は他人をちゃんと人間として扱う優しい人を尊敬する。

スタッフの人格を優先し、スタッフには、クライアントの信頼を得ること、約束を守ること、結果を出すことを求め、自らそれを体現しました

1983年会長職を退きましたが、フランスのTouffouに居を移し積極的にビジネスに携わりました。1999年7月21日没。

デイヴィッド・オグルヴィについて:「彼は広告マンという新しいブランドを生み出した」
(英BBC『DAVID OGILVY:ORIGINAL MAD MAN』より)

デイヴィッドの書籍紹介

『ある広告人の告白』

デイヴィッドが、自身の広告づくりの秘密や
広告人としての生き方などを、
時に哲学的に、時に実証的に記した一冊。
これまで世界14カ国で翻訳出版され、
累計出版部数は100万部を超えています。

『広告の巨人オグルヴィ語録』

異色の職歴と、才気とユーモアにあふれ、常に現実に
即し、断固として権威に屈しない人柄で、
卓越したビジネスリーダーとなったデイヴィッドは、
今も世界でもっとも有名な広告人のひとりとして知られ
ています。本書は、その彼が50年以上にわたって書いた
手紙、プライベートメモ、あるいは講演から、
96の名言・名文をまとめたものです。